誠倫ブログ
The 女子
2023-02-24
アダマスことアダちゃん。
まだコンビを組んで1年だけどこんなにも乗り方や調整に悩んでいる馬は30年以上馬の調教をしてきて初めて。
今まで大障害などの第一線で戦ってきた馬たちは全て初期の低いクラスから徐々にクラスアップしてきた。トップギア、ジョニー、キャニオンしかり。
でもアダマスはヨーロッパで高いクラスである程度活躍していてベテランライダーから若手のライダーに乗り手が変わり、その若手のライダーと全く息が合わなかったのか130クラスで毎回2落、3落、拒否、などが続き見捨てられ埋もれていた時に僕との縁で日本に来ることなったんです。
高いクラスを跳ぶ力があるのはわかっていたので一度壊れた繊細な女の子をどこまで戻せるかある程度賭けでしたがそれなりに壊れた馬をなおすことには自信があったし、何より目に凄く惹きつけられたんです。
こうして何にも屈しない女子、アダマスとのコンビがスタートしました。よく試合でまわりから言われるのが軽そうで俺に合ってる、と。でも実は全くタイプじゃないんです。アダちゃんはとにかく繊細で音にも凄い敏感だし触るのも敏感。愛撫もできないくらい。騎乗する時も前に吹っ飛んでしまうし、常足ができないくらい入れ込むので腹帯も乗ってからだと締められない。クラブだと強すぎて僕で馬場を片側3周するのが精一杯。なにより難しいのがここまで強いのに座ることが出来ないとゆうこと。座ると駈歩がバタついて速歩に落ちてしまうんです(*_*)本来僕はしっかり座るタイプなので不慣れなツーポイント、とんでもない強さ、だからといってペラム系の強いハミを使うと馬が混乱してしまいもうメチャクチャ。前のドイツの若手の乗り手もペラムを使っていてグチャグチャになっていました(T_T)
うまく乗っていたベテランライダーはノーマル系のハミでツーポイントの軽いタッチで乗っていましたが身長が190くらいあって手足が長くて。。そりゃ僕に同じような乗り方をするのは無理ですよ。なので僕は僕のできる範囲でアダの力を最大限発揮できるように1年たった今でも鎧の長さ、脚の位置、馬を抑えつつ空中では譲れる手綱の長さ、毎回試作交互の日々です。ホームでもこんなに大変なのに試合に行くとまたガラッと別の馬になってしまうんです。
それは全く前にいかなくなること。。クラブではどうやっても抑えきれない強さでどうにもならないのに試合に来るといきなりリミッターがかかってしまいある程度のペースから全く前にいかず拳に全く手応えがなくなる。なので試合は大きな拍手を使わなければいけないとゆう不思議な現象が起きるんです。。こんな時こそ座って推したいのに座れないから大障害とかメチャ怖いもん。だから試合で走ってるように見えるのはゆっくりにしてしまうと身体が小さいしリミッターがかかっているので高いのが跳びきれなくなるためリミッター限界のとこで走るしかないんです。
そして回転が死ぬほど下手くそ。。小回りが全くできないので大外で走っているんです。無理に小回りするとかなりの確率でブレーキがかかってしまう。。本当に難しい子なんです(T-T) だからいつも試合は綱渡り状態。一歩間違えればボロボロ落下したり止まったりしてしまう不安と恐怖の中で神経削って乗っているんです(>_<)
でもそれ以上に毎回新しい課題を与えてくれるアダちゃんに乗るのは本当に楽しい。僕自身もっともっと努力してアダマスの本当の力を引き出してあげたい。
これからもこの誇り高き女子、アダマスと一緒に頑張っていきます!
何事にも屈しないダイヤの原石、アダマス☆彡
滑り止めシール
2023-02-22
こっこちゃんも今年で14歳。ここ1年くらいで一気に老けてしまった感じがする。。
足腰もかなり弱ってきていて踏ん張りが効かないので滑り止めシールを付けてみました。見た感じは良さそう(*´ー`*)
少しでも健康に長生きして一緒にいたいな。
ほんとに手術したのかとゆうくらい元気なあんころ餅( ̄∇ ̄)
置きラチ
2023-02-21